艶刷とは
艶刷では、写真集や図録、美術作品の複製画など、色調にこだわった高品質な印刷を高精細アート印刷と表現しています。
一般的な印刷機は基本的に4色のインキで印刷をします。その限られた色域ではRGBや特殊な画材で表現されている写真や美術作品の色調をそのまま再現することはできません。その再現できない色をどのように表現し、どのように本来の印象に近づけていくのか。艶刷では作品の印象や世界観も踏まえ、作り手のメッセージを最大限に伝えることをもっとも重要と考えています。
田淵行男作品集 「田淵行男が愛した安曇野」
- 編集・監修
- 水越武
- 発行
- 公益財団法人 安曇野文化財団/田淵行男記念館
- 刊行年
- 2015年
写真集 「槍・穂高 空と雲のあいだに」
- 写真
- 佐々木信一
- 発行
- 信濃毎日新聞社
- 企画・制作
- フォト信州
複製画(レプリカ) 「絹本著色菊慈童」
- 区 分
- 長野県宝(平成19年5月1日 指定)
- 所在地
- 飯田市美術博物館
- 所有者
- 飯田市
艶刷のこだわり
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高精細印刷による
細部まで忠実な再現力一般的なカラー印刷のスクリーン線数(網点の細かさ)が175線なのに対して、艶刷の高精細アート印刷では350線での高精細印刷を行っています。微細な表現が可能で色の濁りも少なく、テレビで言うと4K・8Kテレビのような高画質・高品質の仕上がりで、モアレやロゼッタパターンが少ないことも魅力です。
その半面、ドットゲイン量が高く色調表現やコントロールが難しいといわれている高精細印刷。長年にわたって培われた高度な印刷技術で、作品の細部にまでこだわった高精細アート印刷を実現しています。 -
最新鋭のプリント技術を用いた
鮮やかで繊細な色表現美術作品などのピエゾグラフ、ジークレー、複製画の制作等、デジタルリトグラフの制作を行っています。原画をデジタルカメラによる撮影やスキャナーでの読み込みによってデジタルデータ化し、読み込んだRGBデジタルデータをレタッチします。
よりリアルに原画に近づけるためには、レタッチの技術と印刷台紙のマッチングが重要です。様々な美術作品の色彩補正を行った経験を有する専門の技術者がレタッチを行い、原画の複製を再現するための印刷台紙をご提案し、再現性の高いデジタルリトグラフの制作をサポートいたします。 -
色合いや明暗だけでなく
質感まで表現する色調補正同じ画像データでも、印刷する紙や印刷機など様々な条件により仕上がりの再現が違ってきます。「Japan Color認証制度」に認められた高度なカラーマネジメント力で、条件に左右されることなく色表現を行います。細かいディティールまでターゲットと見比べながら色校正を繰り返し、作品本来の印象を再現していきます。
また、色彩の再現性だけにとどまらず、記憶色・期待色といった心理的な要因による色の見え方も考慮し、見る人の心を震わせ感性に訴える画像品質で高精細アート印刷の価値を高めています。 -
作り手と同じ目線で
芸術性の高い作品を創る情熱艶刷の高精細アート印刷では、印刷の過程を知り尽くしたプロが打ち合わせから印刷・加工・納品まで手間と情熱を込めて手掛けていきます。作品の世界観を理解し、ご希望に沿う形の実現にむけ印刷設計を行います。また、仕上がりを左右する重要な要素でもある用紙の選定や仕様に関してもご提案させていただき、お客様と一緒に創り上げていきます。
さまざまなご相談に応じることのできる柔軟な対応で、お客様の望む最高の仕上がりを、じっくり時間をかけて実現してまいります。